世の中には、考えてもなかなかわからないことがあります。しかしながら、当たり前すぎて、あまりまじめに考えられてこなかったことも多いですね。

外反母趾もそのひとつで、困っている人にとってはたいへん大きな悩みなのですが、世の中の人全てが外反母趾ではありません。しかしながら、このように日常に使用できる靴下を制作したところ、「こんなに多くの人が悩んでいたのだ!」と再認識させられました。

このコラムの17回18回19回に書きましたが、
外反母趾になると母趾に本来備わっている

「地面をつかまえ、支える」機能

が障害されていきます。

母趾と他趾を分離する足袋構造にすることで、再び本来の働きを取り戻し、何年ぶりかに正しく足趾を使うことができる。それによって、長期使用で徐々に外反母趾の角度が減少する可能性が示されてきたのです。

今は、靴をはいても外反母趾の角度を小さくできないかと検討中です。
靴の中ではたとえ足袋構造の靴下であっても、足は押さえつけられ、外反母趾の角度はさらに大きくなってしまいます。1足の靴であれば外反母趾には対応できる可能性がありますが、多くの方はいろいろな靴をはきたいので、なかなか「外反母趾対策シューズ」がつくれないでいます。

現在、そのような名称で販売されているのは、第1趾の膨らんだバニオンを除圧して圧迫力を下げて痛みを出さないようにするものです。これはいかにも格好がよくないです。
また、特別に作成すると高額になります。どのようにして、スマートな靴をつくるかが注目されていますが、それよりも足趾の機能を考えた靴を提供したらよいのではと考えるわけです。しかしながら、そのような靴が売れるか・・・、大きな疑問と課題です。


Category: コラム

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