関節に痛みがあって、歩行などの移動能力に問題があり、バランスが悪く、転倒しやすい高齢者に対して、数年前より「運動器不安定症(うんどうきふあんていしょう)」という病気の名前が知られるようになりました。変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)、大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)、脊椎圧迫骨折(せきついあっぱくこっせつ)などが、運動器不安定症に含まれる代表的な疾患です。

また、最近は「ロコモティブシンドローム」といって、歩行障害のある高齢者に対して特別のトレーニングの必要性が訴えられるようになりました。そこでは、片足での起立を1分間、1日3回行うことが推奨されています。実際にやってみると1分間はけっこう長いです。左右で2分間。それを1日3回。なかなかです。でも、バランスは良くなる可能性はありますね。これで高齢者の転倒が回避できるなら、実行する意味はあるでしょう。

 

この1分間の起立は、テーブルなどで支えてもかまいません。また膝関節を少しだけ曲げておくと、筋肉のトレーニングにもなるので、良いでしょう。
転倒予防靴下や外反母趾対策靴下にこのようなトレーニングを加えることで、バランスがさらに向上する可能性があります。

回答者 株式会社 スポーツ・リハビリテーション・システム (SRS) 社長 浦辺直子


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